必要なさそうで実は欠かせない社交性

プログラマーと言えば、一人で黙々と作業をする仕事だと勘違いをしている人も多いことでしょう。確かに、仕事の大部分はプログラミング作業になるので、モニターを見つめてキーボードを叩くだけです。ただ、それだけでは仕事にならないことを理解しておく必要があります。そもそも何のためにプログラミングをするのかといえば、それは成果物を完成させるためです。最近は一人でできるプロジェクトなどあまりありません。多くがチームを組んで数人から、時には数十人という大勢の人間で作業を進めていきます。共同作業になるので、いかにプログラマーといえども、コミュニケーション能力がないと仕事がうまく進められないのです。

このコミュニケーションの面で苦労をする人が多いのも事実です。プログラミングをしてきた人は、基本的に社交的な生活を送ってきていないからです。いわゆる内面的なタイプの人たちが多い傾向にあるので、コミュニケーションの点で壁を感じて悩むケースはよく見受けられます。こうした側面があるゆえ、業界入りをするのに遅いということはありません。それがたとえ40歳以上であっても決して遅くはないのです。

というのも、他業種からプログラマーに転身をすれば、コミュニケーション能力という点では他の人よりも一歩進んでいる可能性が高いからです。チームをまとめあげるためには、ある程度の年齢が必要なため、中高年で業界入りをするのも悪くはない方法なのではないでしょうか。定年までしっかり働けるので、一考の価値はあります。